ITコンサルティング・構築・開発・保守・教育までサポートする株式会社エイペクス

APEX NEWS Vol.50

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   APEX NEWS 
 2019 年 春号 Vol.50
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平素よりお世話になっております。株式会社エイペクスでございます。
本メールは、弊社と保守契約を締結して頂いているユーザーの皆様へ、
保守サポートの一環として、パッチ情報を中心とした「ご案内」を
配信させて頂くものです。
※3か月に1度(春号:4月 夏号:7月 秋号:10月 冬号:1月)の定期的な配信を
予定しております。
より一層のサービス向上を目指し、弊社社員一同邁進してまいりますので、
これからもよろしくお願い致します。
※配信停止をご希望されるお客様は、末尾をご覧下さい。
※本メールは等幅フォントで最適化しております。

◆━ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○ PICKUP
ブロックチェーンとは何か?
○ ITトレンド情報
    茨城県、RPA導入への道 など
○ 技術情報
    1. Microsoft 月例更新セキュリティ情報(1月~3月分)
    2.APEXセキュリティ情報
○ お知らせ
    お問い合わせ窓口に関するご案内
    DM配信スケジュール
    ご質問受付について
    次号配信予定
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━━★PICKUP「ブロックチェーンとは何か?」★━━
「Fintech」という言葉をご存知でしょうか。
FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を
組み合わせた造語で、「金融サービスと情報技術を組み合わせた革新的な流れ」
といった意味で使用されています。
身近なものでは、スマートフォンを利用した送金サービス(LINE Pay等)などが
ありますが、仮想通貨もFinTechの一種と言えるでしょう。
2018年流行語大賞の候補に、仮想通貨がノミネートされたことから分かるように、
ここ数年間で、仮想通貨という言葉は急速に世の中に浸透しています。
しかし、一般的には仮想通貨がどのような技術によって
成り立っているのかということはあまり知られていないかと思います。
そこで今回は、仮想通貨の中でも最もよく知られているであろうビットコインに注目し、
その根幹を成す「ブロックチェーン」という技術をご紹介したいと思います。

〇ブロックチェーンとは
ブロックチェーンとは、分散管理台帳を実現するための技術です。
仮想通貨ネットワークでは特定の管理機関が存在しません。
では取引や通貨がどういった形で管理されているかというと、
仮想通貨を取り扱うユーザー各人の端末にデータが分散され、管理されています。
ゆえに、ブロックチェーンは分散型管理台帳とも呼ばれています。

また、仮想通貨を送付する際の取引履歴のデータを「トランザクション」と呼び、
一定数のトランザクションを格納したものを「ブロック」と呼びます。
銀行の預金通帳に例えると、「トランザクション」は預入・引出などの取引履歴で、
「ブロック」は複数の取引履歴をまとめた通帳の1ページというイメージです。

〇ブロックチェーンの特徴
ブロックチェーンはデータベースの一種になりますが、
従来のデータベースには無い、以下の特徴を備えています。

(1)改竄不可能性
ブロックチェーンでは、ブロックは時系列に沿って順番に追加されますが、
それらのブロック同士に依存関係があるため、過去のデータを改竄した場合、
それ以降のデータを全て整合性がある形で改竄する必要があります。
そのため、ブロックチェーンにおいては理論上データの改竄は不可能となっています。

(2)単一障害点(Single Point of Failure: SPOF)の排除
従来のシステムでは、中心的役割を持つコンピュータが存在しており、
そのコンピュータに障害が発生した場合、システム全体が停止してしまいますが
ブロックチェーンにはそのような中心的コンピュータがありません。
全てのコンピュータが平等に繋がり、全く同じ機能を有しているため、
一部のコンピュータが故障しても他のコンピュータが正常であれば、
ブロックチェーン全体に障害が発生することはありません。

〇ブロックチェーンの種類
ブロックチェーンは3つのタイプに分類することができます。

・パブリック型
パブリック型では管理者は存在せず、不特定のユーザーが自由に参加でき、
非中央集権化の構造が形成されています。ビットコインはこのタイプに属します。

・プライベート型
プライベート型では単一の管理者が存在し、参加は許可制になっています。
中央集権化の構造が形成されており、企業がビジネスで
ブロックチェーンを利用する場合は、このタイプが適していると言われます。

・コンソーシアム型
コンソーシアム型は複数の管理者が存在します。
一般的には複数の企業や組織によって管理されており、
パブリック型とプライベート型の中間的な特徴を備えています。
例えば複数の金融機関が共通の決済処理用のブロックチェーンを作り、
そこに加入している金融機関のみが参加するといった運用形態が考えられます。

また、ブロックチェーンは金融業界以外の分野でも導入が始まっています。
一例を挙げるとすると、食品業界です。
「改竄が(理論上)不可能」「データ変更者が明確になる」という
ブロックチェーンの特性を利用して、生産者や流通経路といったデータを記録し、
それを消費者が確認することで、食品の透明性やセキュリティを
高めるといったシステムが徐々に普及されています。

以上、ブロックチェーンについて簡単にご紹介しました。
一見難しく、日常生活からかけ離れたイメージが強いブロックチェーンですが、
将来人々の暮らしをどのように変えていくのか、
ブロックチェーン関連技術の今後の成長は大いに期待できると言えるでしょう。

<参考URL>
https://ja.wikipedia.org/wiki/ブロックチェーン
https://ferret-plus.com/7706
https://bitflyer.com/ja-jp/miyabi-blockchain
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41221280T10C19A2000000/

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ご感想・ご質問はこちら
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━━★IT トレンド情報★━
1.茨城県、RPA導入への道
最近、全国の自治体で増えるRPAの実証実験。
そんな中、2018年にいち早く実証実験に成功し、
2019年4月から20業務へのRPA導入を決めたのが茨城県だ。
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1903/25/news067.html

2.Microsoft、「Slack」対抗「Teams」利用組織が50万社以上に
Microsoftが、「Office 365」のチームコラボレーションのハブである
「Teams」の企業ユーザーが50万社を超えたと発表した。
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1903/20/news075.html

3. AIと人間が“討論”でガチ対決 20分間の激論を制したのは?
IBMが手掛けたディベート(討論)用AI「Project Debater」が、
ディベート大会で優勝経験もある人間と、数百人の前で本気の対決を繰り広げた。
その実際の模様と、開発の意外な目的とは。
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1902/15/news042.html

4. 若手棋士の間で「AWS」が大流行 その理由とは?
人間の能力をAIが完全に上回りつつある「囲碁」の世界。
最近では、AIを活用した研究を行う棋士も増えているそうだが、
その裏側でAWSが若手棋士の中で大流行しているという。
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1902/22/news006.html

━━★マイクロソフト セキュリティ情報★━━

 ~Microsoft 月例更新セキュリティ情報~(2019年 1月分)
  深刻度:緊急「4件」重要「10件」
  詳細情報:https://blogs.technet.microsoft.com/jpsecurity/2019/01/09/201901-security-updates/
 ~Microsoft 月例更新セキュリティ情報~(2019年 2月分)
  深刻度:緊急「8件」重要「6件」
  詳細情報:https://blogs.technet.microsoft.com/jpsecurity/2019/02/13/201902-security-updates/
 ~Microsoft 月例更新セキュリティ情報~(2019年 3月分)
  深刻度:緊急「6件」重要「3件」
  詳細情報:https://blogs.technet.microsoft.com/jpsecurity/2019/03/13/201903-security-updates/

━━★APEX セキュリティ情報★━━
■初めに APEXセキュリティ情報とは
  APEXセキュリティ情報は、各セキュリティ情報や製品情報を
  弊社が特選し掲載をするものです。
  Microsoft社に限らず、重要だと判断した情報は展開しておりますので
  ご活用頂ければ幸いでございます。

  情報源は、JPCERT/CCを主としております。
  JPCERT/CC : http://www.jpcert.or.jp/

【1】
●概要
  2019年 3月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起

  マイクロソフトから 2019年3月のセキュリティ更新プログラムが公開されました。
  本情報には、深刻度が「緊急」のセキュリティ更新プログラムが含まれています。
  脆弱性を悪用された場合、リモートからの攻撃によって
  任意のコードが実行されるなどの恐れがあります。

  脆弱性の詳細は、次の URL を参照してください。

  2019 年 3 月のセキュリティ更新プログラム
  https://portal.msrc.microsoft.com/ja-JP/security-guidance/releasenotedetail/ac45e477-1019-e911-a98b-000d3a33a34d

●対策
Microsoft Update、もしくは Windows Update などを用いて、
  セキュリティ更新プログラムを早急に適用してください。

●情報源
http://www.jpcert.or.jp/at/2019/at190012.html

【2】
●概要
  Adobe ColdFusion の脆弱性 (APSB19-14) に関する注意喚起

  アドビからソフトウエアの開発に使われるアプリケーションフレームワーク
  Adobe ColdFusionのセキュリティアップデート(CVE-2019-7816/APSB19-14) が
  公開されました。
  アドビによると、すでに本脆弱性を悪用した攻撃の報告を受けているとのことです。
  脆弱性の詳細については、アドビの情報を確認してください。

●対象
  対象となる製品とバージョンは次のとおりです。

  - Adobe ColdFusion 2018 Update 2 およびそれ以前
  - Adobe ColdFusion 2016 Update 9 およびそれ以前
  - Adobe ColdFusion 11 Update 17 およびそれ以前

●対策
  Adobe ColdFusion を次の最新のバージョンに更新してください。

  - Adobe ColdFusion 2018 Update 3
  - Adobe ColdFusion 2016 Update 10
  - Adobe ColdFusion 11 Update 18

●情報源
http://www.jpcert.or.jp/at/2019/at190011.html

【3】
●概要
  ISC BIND 9 に対する複数の脆弱性に関する注意喚起

  ISC BIND 9 には、複数の脆弱性があります。脆弱性を悪用された場合、
  リモートからの攻撃によって named プロセスがメモリを際限なく使用し、
  結果としてnamed が終了するなどの可能性があります。
  脆弱性の詳細については、ISC の情報を確認してください。

●対象
  対象となる製品とバージョンは以下の通りです。

  - CVE-2018-5744
   - 9.12系列 9.12.0 から 9.12.3-P1 まで
   - 9.11系列 9.11.3 から 9.11.5-P1 まで

  - CVE-2018-5745
   - 9.12系列 9.12.0 から 9.12.3-P1 まで
   - 9.11系列 9.11.0 から 9.11.5-P1 まで

  - CVE-2019-6465
   - 9.12系列 9.12.0 から 9.12.3-P2 まで
   - 9.11系列 9.11.0 から 9.11.5-P2 まで

●対策
  ISC から脆弱性を修正したバージョンの ISC BIND 9 が公開されています。

  - BIND 9 version 9.12.3-P4

●情報源
http://www.jpcert.or.jp/at/2019/at190009.html

━━★お知らせ★━━

~お問い合わせ窓口に関するご案内~

  より良い保守サービスを皆様にお届けさせて頂く為に、
  可能な限り障害発生時の第一報を下記までご連絡下さいますよう、
  ご協力をお願い申し上げます。

【連絡先】

  電話番号: sales
   ※ 中部地区以外のお客様につきましては、保守メニュー
     によって別の電話番号をご案内させて頂いている
     場合がございますので、その場合は引き続き現状の
     電話番号をご利用下さい。
  メールアドレス(保守専用): helpdesk
   ※ 保守メニューによっては、個別のメールアドレスを
     ご案内させて頂いている場合がございますので、
     その場合は引き続き現状のメールアドレスをご利用下さい。

  より一層「お客様の為」のサービスとなるよう、
  保守環境の 整備を実施して参りますので、引き続きご愛顧の程、
  よろしくお願い申し上げます。

~DM配信スケジュール~
  3か月に1度(春号:4月 夏号:7月 秋号:10月 冬号:1月)配信予定

~ご質問受付について~
  今号でご紹介致しましたITトレンド情報及び技術情報、
  または弊社についてのご質問をお受けいたします。
  なお、ご質問内容に関しては、事前に公開可否をお伺いさせて頂きます
  ので、その旨予めご了承下さいますよう、よろしくお願いいたします。

  ご質問は下記までお願いいたします。

  ヘルプデスク : helpdesk

  ぜひお待ちしております。
  #回答は次号以降、順次させて頂く予定です。

~次号配信予定~
  2019年7月10日(水)

【編集後記】

  2019年4月1日に、新元号「令和」が発表されました。
  新元号の施行は5月1日のため、残り2週間ほどで
  約30年続いた「平成」時代は幕を下ろすこととなります。

  平成に生きてきた私にとってはどこか寂しくもあり、
  また新時代への期待もあり、複雑な心境です。

  「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で
  文化が生まれ育つ、という意味が込められているそうです。
  私もいま一度、自分や周りの人々との縁を見つめ直し、
  気持ちを新たにして次の時代の幕開けを迎えたいと思います。

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  【文責】 APEX ソリューション推進部            
       APEX NEWS 編集者 堀                 
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編集責任者: 堀 智紀
発行責任者: 新開 康彦

内容のお問い合わせについて、また本メールの配信停止については
お手数ですが、下記までご連絡をお願い致します。

株式会社エイペクス
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